石木ダム建設に抗議 住民らが2016年以降2000回目の座り込み
上沢博之
長崎県と同県佐世保市が建設する石木ダム(同県川棚町)の工事現場で、反対住民ら約80人が17日、2016年7月以降で2千回目となる抗議の座り込みをした。住民らによると、座り込みは10年3月に始め、16年7月以降は回数を記録しながら続けているという。
2千回目となった17日は、反対住民や支援者が「石木ダム建設絶対反対」などの旗を掲げた工事現場脇のテント前に集まり、「私たちは負けない!」と横断幕を掲げ、「がんばろう」と拳を振り上げた。
ダム建設予定地では13戸が立ち退きを拒否している。予定地で暮らす岩下すみ子さん(76)は「ダムで静かな暮らしをズタズタにされ、座り込みに通っている。行政の説明はうそばかり。無駄なダム建設を早く中止してほしい」と訴えた。