日産と破談「枠組みで合意できなかった」 ホンダ社長が会見

大平要
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 日産自動車との経営統合協議の打ち切りを正式に決めたのを受け、ホンダの三部敏宏社長が13日に会見した。「(日産を子会社化するための)株式交換による統合を提案したが、枠組みで合意できなかった」と述べた。

 三部氏は、「厳しい局面になったときに、よりスピーディーに判断するには、(経営体をひとつにする)ワンガバナンス体制が必要だ」と考えたという。「敵対的TOB(株式公開買い付け)は考えていなかったし、これからも考えない」とも述べた。

 日産のリストラが遅れていることや、統合比率をめぐって議論が対立したとの見方は、「事実ではない」と否定した。

 両社の技術面での協業については、継続するとした。「経営統合には及ばないものの、一定程度のスケールメリットは得られる」と述べた。

 会見は約30分で終了した。

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この記事を書いた人
大平要
経済部|名古屋駐在
専門・関心分野
企業経営、働き方、地方創生、産業政策
ホンダ・日産統合協議 破談

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