米国務省サイト「LGB」に変更 「性別は男女だけ」の大統領令受け

有料記事

ワシントン=中井大助
[PR]

 米連邦政府機関のウェブサイトで、トランスジェンダーや性的多様性についての記載が相次いで削除されている。トランプ政権による「性別は男女の二つだけ」という方針に沿った対応だが、政府の統計データにアクセスできなくなるケースも出ている。

 米国務省は1日までに、海外渡航者向けの情報を掲載したページで、これまで「LGBTQIA+旅行者」としていたのを、「LGB旅行者」と改めた。トランスジェンダー(T)やインターセックス(I)に関する記載をなくした形だ。

 「LGB」はレズビアン(L)、ゲイ(G)、バイセクシュアル(B)の略称で、トランプ政権も性的指向は尊重している。米国では連邦最高裁同性婚の権利を認め、22年には法律によっても保障されるようになった。国務省のサイトは「多くの国は同性婚を認めていない」「約70カ国では同性の関係が犯罪とされている」と注意を呼びかけている。

 他の省庁のサイトでも、トラ…

この記事は有料記事です。残り486文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

【春トクキャンペーン】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら

この記事を書いた人
中井大助
アメリカ総局長
専門・関心分野
アメリカの社会、政治、文化
トランプ再来

トランプ再来

2024年の米大統領選で共和党のドナルド・トランプ前大統領が返り咲きました。「米国第一主義」を掲げるトランプ氏の再来は、どんな影響をもたらすのか。最新ニュースをお伝えします。[もっと見る]