陥没発生から72時間経過…難航する救助 埼玉県は第三者委設置へ

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 埼玉県八潮市で県道が陥没してトラックが転落した事故で、発生から5日目となった1日も、車内に閉じ込められた70代の男性運転手の救助活動が続いている。

 現場では、消防などが重機を使って道路から穴につながるスロープを造る作業を続けている。県によると、1日夕には完成する見通しという。

 消防によると、31日夕の時点で、道路陥没によってできた穴は直径約40メートル、深さ最大15メートル。下から8メートルの部分まで土砂やがれきが積み上がっているとみられ、穴の中には水が見えない状態になっているという。30日時点では雨水を流す管の破損の影響で水がたまっていたため、県が上流部や下流部に土囊(どのう)を置いて水の流入を止める作業をしていた。

 トラックの運転席部分は土砂やがれきに埋まり、目視できない状態だという。消防は、運転席部分が直径4・75メートルの下水道管に落下した可能性もあるとみている。

 埼玉県の大野元裕知事は31日夕、第三者委員会を設置し、陥没の原因とみられる下水道管について、施工や管理、点検に問題がなかったか調査する考えを示した。救助活動や応急復旧の終了をめどに立ち上げるという。大野知事は「埼玉県では、この地域を含め直視による点検が5年に1度行われていたが、このようなケースが起こったのは不幸では済まされない。管理なのか、施工なのか、国の基準に問題があるのかなどを評価してもらう」と話した。

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埼玉・八潮の道路陥没事故

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