【詳報】「2度目の会見」は10時間超に 日枝氏の責任問われフジは

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【動画】会見するフジテレビの会長、社長ら経営陣=川村直子撮影
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 元タレントの中居正広さんが女性とトラブルになり、週刊文春などでフジテレビ幹部社員の関与が報じられた一連の問題を受け、フジテレビが27日午後4時から2度目の記者会見を開始。日付をまたいで28日午前2時23分まで、質疑応答が続き、会見は10時間23分の長時間にわたった。

 冒頭で、嘉納修治会長は「まず社として、人権に対する意識の不足から、十分なケアができなかった当事者の女性に対し、心からおわびを申し上げたい」と謝罪。視聴者や広告主らにも多大な心配と迷惑をかけたとし、一連の問題を受けて自身と港浩一社長が辞任すると述べた。

 記者会見には、嘉納会長と港社長、遠藤龍之介副会長、親会社のフジ・メディア・ホールディングス(HD)の金光修社長の4人と、会見前に開かれたフジの臨時取締役会で、28日付で新社長に就任することになった同HDの清水賢治専務が出席した。

 取締役相談役でフジサンケイグループ代表の日枝久氏については、会見の参加者から出席を求める声もあがったが、姿を見せていない。

 港社長は「このような事態を…

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    杉田菜穂
    (俳人・大阪公立大学教授=社会政策)
    2025年1月27日19時17分 投稿
    【視点】

    先日、なぜジェンダー平等や多様性が必要なのかと問われたとき、「多様な視点があると経営の盲点を少なくできる」からと話したことがあった。今回の会見では経営陣のコンプライアンスの感覚が問われる質問、やり取りが非常に多く、まさに経営陣にこの観点が欠

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    増田ユリヤ
    (ジャーナリスト)
    2025年1月27日22時27分 投稿
    【視点】

    今回の一連の騒動で、一番驚いたのがコンプライアンス担当部署が、週刊誌報道があるまで全く問題について知らなかったことだ。極めて秘匿性の高い案件だったからと説明していたが、秘匿性の高い問題を扱うのがコンプライアンス担当部署。これでは騒動の隠蔽を

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