国宝守れ 専修寺で防火訓練 26日は文化財防火デー

小林裕子
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 【三重】26日の文化財防火デーを前に、真宗高田派本山専修寺(津市一身田町)で24日、防火訓練があり、寺の自衛消防隊や地域の消防団員など100人あまりが参加した。

 訓練は、震度6強の地震で御影堂内のろうそくが倒れて出火し、隣接する如来堂に延焼する恐れがあるとの想定。寺の職員らが宝物など文化財に見立てた箱を運び出したり、初期消火に当たったりした後、消防車両などによる一斉放水があった。

 文化財防火デーは1949年1月26日、法隆寺金堂(奈良県)の火災で壁画が焼損したことを教訓に定められた。専修寺では、2017年に御影堂と如来堂が国宝に指定されている。

 真宗高田派の増田修誠宗務総長は「地震や台風、洪水などの天災はいつやって来るかわからない。迅速な対応が大切。本日の訓練が心強い備えになることを願っている」と話した。

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この記事を書いた人
小林裕子
津総局
専門・関心分野
文化、暮らし、教育