宮古島市長選で現職落選 「オール沖縄」系市長がゼロに

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小野太郎
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 任期満了に伴う沖縄県宮古島市長選が19日に投開票され、無所属新顔で前副市長の嘉数登氏(61)が当選を確実にした。県内11市で唯一、玉城デニー知事を支持する政治勢力「オール沖縄」系の現職市長だった無所属現職の座喜味一幸氏(75)=立憲、共産、社民、沖縄社会大衆推薦=が敗れたことで、県内でオール沖縄系の市長がいなくなることになった。

 開票結果は、嘉数氏9345票、次点の座喜味氏7100票だった。投票率は、58・99%で過去最低だった。

 オール沖縄は、米軍普天間飛行場宜野湾市)の名護市辺野古への移設計画「反対」を結集軸とする政治勢力。翁長雄志(たけし)氏が2014年の知事選に「辺野古阻止」を掲げて当選し、この約10年で那覇市や名護市、南城市豊見城市などでオール沖縄寄りの市長が誕生した。

 しかし18年に名護市、22…

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この記事を書いた人
小野太郎
那覇総局|沖縄県政担当
専門・関心分野
国内政治、沖縄
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    座安あきの
    (ジャーナリスト・コンサルタント)
    2025年1月25日10時8分 投稿
    【視点】

    「オール沖縄」系市長がゼロにーーーという切り口のこの記事は、基地問題が沖縄県内では一時期ほどには重要視されなくなった、風化しつつある、との印象を読者へ与えかねない。取材者の現地との距離や、肌感覚、踏み込み具合、運動量次第では、メディアが独自

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