野菜高騰、キャベツ「1玉1000円」 今後は寒波影響も心配

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座小田英史
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 キャベツが平年の3倍、レタス、ハクサイは2倍など、野菜価格が高騰している。夏場の記録的な猛暑による影響が大きいが、日本海側を中心に大雪をもたらした寒波の影響で、さらに高騰するおそれもある。

 農林水産省はキャベツやネギなど、主な8種類の野菜の店頭価格を全国470カ所のスーパーなどで調査している。

 7日に発表された最新の昨年12月23~25日の週は、8品目すべてで平年(過去5年の平均)の価格が117%から336%となった。特にキャベツが高く、平年の336%となる453円(1キロ当たり)で、2018年2月以降の最高値となった。都内のスーパーでは「大玉になると1個1千円」(江藤拓農水相)という。ほかにレタスが同238%、ハクサイ同195%と、葉物野菜を中心に高値が続く。

 夏場の酷暑に加え、秋以降の天候不順で、育成状況が悪いのが原因だ。キャベツの主要な産地のひとつ、茨城県では昨年末、収穫を目前に控えたキャベツの盗難も相次いだ。

農水省による今後の見通しは

 農水省が主要産地や卸売市場…

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この記事を書いた人
座小田英史
東京社会部|調査報道担当
専門・関心分野
財政、金融、公共事業、調査報道