鬼太郎トイレカーじゃ、東京・調布に納車 のべ235人がCFで寄付

石川瀬里
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 大規模災害時のトイレ問題に対応するため、調布市が都内の自治体で初めて導入したトイレカーの納車式が8日、市役所であった。費用は、ふるさと納税型のクラウドファンディング(CF)などでまかなった。式には、寄付をした人たちも集まった。

 トイレカーの外面は、名誉市民である水木しげるさんの漫画「ゲゲゲの鬼太郎」がデザインされている。中には、洋式の水洗トイレ4室と、電動の車椅子リフターやオストメイトなどに対応した多機能トイレ1室がある。天井にはソーラーパネルが設置されていて、停電時でも使えるという。

 昨年9月、購入費用約2650万円のうち、800万円分をCFで募ったところ、10月末までにのべ235人から1514万円が集まった。納車式に参加した市内の自営業、井上一格さん(41)は「寄付を通じて、災害時のトイレ問題についても考えるきっかけになった。鬼太郎のデザインは、年代を問わず喜んでもらえるのでは」と話していた。

 市はトイレカーの導入に伴い一般社団法人「助けあいジャパン」の災害派遣トイレネットワークに参加。災害時などに自治体間でトイレカーを融通し合う。今月15日に石川県輪島市への派遣が予定されている。そのほか、市内のイベントなどでも活用していくという。

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