喜多方の日本酒が「GI」に指定 南会津に続き県内2例目

岡本進
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 福島県喜多方市と西会津町の計12の蔵元が造る日本酒が「喜多方」として、国税庁から地理的表示(Geographical Indication=GI)に指定された。南会津町の4蔵の日本酒が昨年8月に「南会津」として指定を受けたのに続き、県内で2例目。

 地域ブランドを育てようと国が進めている制度で、地元の酒米と水を原料に使うことなどを条件に「喜多方」の「GIマーク」をつけて販売できる。喜多方の日本酒は総じて、柔らかな丸みと芳醇(ほうじゅん)なうまみがあり、フルーティーな香りを感じられるのが特徴だ。地元の名産のアスパラガスを使った料理との相性もよく、山に囲まれ、軟質の豊富な水があることから、日本酒造りの適地とされてきた。

 「伝統的酒造り」が先月、ユネスコ無形文化遺産に登録されたばかり。喜多方市の夢心酒造の東海林伸夫社長は「GIを活用することで、おいしいと言ってもらえる日本酒を国内外に広めていきたい」と話す。

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