拡大する写真・図版津田が演じる異端審問官ノヴァク ©魚豊/小学館/チ。 ―地球の運動について―製作委員会

 中世ヨーロッパの天文学を題材に、主人公が交代してゆく異例の展開で話題を呼んだアニメ「チ。 ―地球の運動について―」。物語の始めから終わりまで一貫して登場し、「陰の主役」ともいえる異端審問官ノヴァク役を演じる声優の津田健次郎に、作品や役柄への思いを聞いた。

 ――もともと原作のファンだったそうですね。

 「チ。」が描く世界では、世界のあり方と真実に矛盾が生じていて、しかもそれを学問として追究すること自体が罪であるとされています。きっと世界には制約の厳しい国がたくさんあって、それでも真実を追究しようとしている人たちが現在進行形でいますよね。誰かのためでもない、ただ純粋に真実を知りたい、そのために命がけで闘う登場人物たちの意志の強さに胸を打たれました。

拡大する写真・図版序盤の主人公ラファウ(左、声・坂本真綾)と、異端者フベルト(声・速水奨) ©魚豊/小学館/チ。 ―地球の運動について―製作委員会

 ――テレビのバラエティー番組で、アニメ化されたらぜひ演じたい役としてノヴァクを挙げていらっしゃいました。

 まだアニメ化していない作品で誰かやりたい役があればピックアップしてください、とリクエストされまして。恥ずかしいですけれども、と言いつつ原作のせりふを読ませていただきました。

 なので、実際にお話をいただい…

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