過酷なレンジャー訓練、完遂の隊員迎え「帰還式」 陸自・水陸機動団

上沢博之
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 陸上自衛隊の水陸機動団は27日、精鋭の隊員であるレンジャーになるための訓練を完遂した隊員を迎える「帰還式」を、長崎県佐世保市相浦駐屯地で開いた。

 「実戦」を想定した終盤の訓練を終えた直後、顔の肌色を隠し、小銃や機関銃、対戦車用火器などを手に、50キロ超の装備を携行した隊員28人が、他の隊員や家族らに見守られ、式に臨んだ。北島一団長は「最も過酷な訓練を見事やり抜いた。行動訓練では、1日1食に制限された中での不眠不休での任務遂行、本当にご苦労であった」とねぎらった。

 団によると、レンジャーの訓練期間は約3カ月。山や海、空から敵地に潜入し、困難な状況下で戦闘や攻撃、離脱などを行う能力を身につける。蛇をさばいたり、植物を見分けたりして食べる訓練も受ける。今年の訓練は隊員40人で開始したという。

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