虹色の靴下、袴田さん支援バッジで入廷認めず 裁判所の対応を提訴

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米田優人
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 法廷の秩序を守る「法廷警察権」を根拠に、性的少数者を象徴する虹色の靴下などを着けた状態での入廷を認めなかった裁判所の対応は違法だとして、大学教授ら3人が13日、国に1人あたり110万円の賠償を求めて東京地裁に提訴した。

 原告は、明治大学の鈴木賢教授と、元死刑囚で再審で無罪が確定した袴田巌さんの支援団体「袴田サポーターズ・クラブ」の清水一人代表、袴田さんの主任弁護人だった小川秀世弁護士。

 訴状によると、鈴木さんは2023年6月、同性婚をめぐる訴訟の福岡地裁判決の際、虹色柄の靴下をはいていたが、裁判所から「柄が見えないように」と求められ靴下を折り曲げて傍聴した。

 清水さんと小川弁護士は今年…

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この記事を書いた人
米田優人
東京社会部|最高裁
専門・関心分野
司法、刑事政策、消費者問題、独禁法
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    江川紹子
    (ジャーナリスト・神奈川大学特任教授)
    2024年11月14日14時31分 投稿
    【視点】

     思い起こすのは、米国人弁護士のローレンス・レペタさんが起こした法廷メモ訴訟である。かつて、司法クラブに所属する大手メディア記者以外の一般傍聴人には、メモを録ることが禁じられていた。レペタさんが裁判長に許可を求めても認められなかった。やむな

    …続きを読む