認知症と診断の57歳が語る 共に歩む社会へできることは

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小西良昭

 若年性認知症と昨年診断された大津市の森田明彦さん(57)が11月4日、滋賀県長浜市であった啓発イベントで語った。認知症の人と共に生きる社会をどうつくるか、参加者と考えた。

 森田さんは電機メーカーのエンジニア。海外工場の建設計画などに携わった。投資効果を判断する責任のある仕事だ。

 仕事は「検算、また検算」。認知症と診断された後、自ら休職を選んだ。いまは介護事業所でアルバイトをする。

 ただ、「会社が無理だよと言うぐらいまで仕事をやるべきだった。そこまで思い描けず、残念」と、胸の内も明かした。

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