密教の仏画や法具を一堂に 長浜の真言宗醍醐寺の宝を展示

小西良昭
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 滋賀県長浜市醍醐町にある真言宗・神護山(じんござん)醍醐寺の企画展が29日、浅井歴史民俗資料館(同市大依町)で始まる。中世から近世の多彩な仏画や密教法具などで、寺の歴史をたどる。

 宗祖の空海を描いた弘法大師像(縦98・7センチ、横56・3センチ、鎌倉時代)。中国・青龍寺の僧で、空海の師匠である恵果阿闍梨(けいかあじゃり)像(縦113・7センチ、横40・3センチ、室町時代)。恵果(746~805)は最晩年、空海へ金剛界・胎蔵界の両部密教の教えを授けたとされる。

 法具は、説法のとき脇机に置き、衣や法具、式次第などを入れた「輪宝羯磨文説相筥(りんぽうかつまもんせっそうばこ)」に注目。室町時代の文亀3(1503)年の墨書がある。担当者は「仏画と法具をまとめて展示するのは珍しい」とPRする。

 12月8日まで。月曜休館(11月4日は開館し、翌日休み)。入館料300円、小中学生150円(長浜市、米原市の小中学生は無料)。

 展示説明会が11月10日に、歴史講座が同16日にある。問い合わせは同館(0749・74・0101)。

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