「投票は個人名で!」 旧統一教会信者が明かす自民党候補支援の実態
安倍晋三首相(当時)が2013年参院選直前、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の会長らと自民党本部総裁応接室で面談し、自民比例候補の選挙支援を確認したとされると朝日新聞が報じたことを機に、この候補の19年の選挙当時、投票を促されたという教団信者が取材に応じた。教団側が自民の選挙に注力した姿が浮かぶ。
関東地方の教団2世信者の30代男性は、北村経夫氏が再選した19年7月の参院選での経験を語った。
「『日本を守る、家族を守る』をスローガンにされている、北村経夫さんを応援!」
男性が所属する地元の教会青年部のLINEグループには、参院選公示翌日の7月5日から、選挙や北村氏に関する投稿が連日相次いだ。当時のグループメンバーは男性を含め約100人。「青年部S対策本部長」を名乗る人物による投稿が目立ち、「教会長より」などと始まる投稿も複数あった。男性によると「S」は選挙を意味するという。
参院選比例区は、政党名でも候補者名でも投票できる。政党名得票と候補者名得票を足した政党の得票総数に応じて当選議席数が配分され、党内で個人名得票が多い順に当選が決まる。
「必ず『北村つねお』と書いてください」
投稿には「『自民党』と書い…
- 【視点】
旧統一教会が、内部だけでなく外部にも呼びかけ、選挙区だけでなく全国で比例区に投票させる形で自民党の北村経夫を当選させていた様子が生々しく語られている。 石破首相は「裏金議員」については公認しないもしくは比例名簿に載せないという方針を昨日10
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