旧石破派がパーティー収入80万円不記載の疑い 19~21年開催分
浅沼愛 岡戸佑樹 根津弥
石破茂首相が代表を務めていた自民党派閥「水月会」(旧石破派)が2019~21年に開いた政治資金パーティーの収入のうち、政治資金収支報告書への記載が義務付けられている計80万円分を記載していなかった疑いがあることがわかった。同様の不記載は昨秋以降に他派閥で相次ぎ発覚したが、石破派では確認されていなかった。
石破氏は事務所を通じて取材に「ご指摘を受けたので直ちに経理を担当していた者に指示を出し、事実関係を確認させている」と回答した。
政治資金規正法はパーティー1回につき20万円超のパーティー券を購入した個人や団体について、名前や金額を収支報告書に記すよう義務付けている。朝日新聞は、現在公表されている19~22年の収支報告書を対象に、パーティー券購入で石破派側に20万円超を支出していた政治団体の収支報告書と、石破派の収支報告書とを突き合わせた。
19年に「健康保険政治連盟」が48万円を支出していたが、石破派側には収入が28万円しか記載されておらず、残り20万円分の記載がなかった。同様の不記載は、20年には20万円分、21年には40万円分あった。
健康保険政治連盟の事務局担…