第22回「それがショウヘイのすばらしさ」 ドジャースになじんでいった大谷

有料記事大谷翔平 7年目の衝撃

高橋健人 ニューヨーク=安藤仙一朗

 30日(日本時間31日)、大リーグのワールドシリーズをドジャースが制した。メジャー挑戦7年目、西海岸のこの伝統球団に加わって1年目で悲願の「世界一」を達成した大谷翔平(30)は、「ただ、ただ、うれしい。ナイスゲームだったなと思います」と感情を爆発させた。

 球史に残る活躍の秘訣(ひけつ)を探ろうとする報道陣の質問にこう繰り返してきた。

 「自分にとって良い打席を送る」「自分のアプローチを変えずに続ける」

 極めてシンプルな心構えを貫く。それに尽きるのだという。

 「同じ時間に同じことをなるべくできるようなスケジュールをまず話し合い、周囲のサポートを受けながら、毎日同じルーティーンをしっかりこなせた」

 レギュラーシーズン終了後、史上初のシーズン「50本塁打―50盗塁」を成し遂げられた環境について、そう答えた。

通訳の不在、かえってチャンスに

 心が整えられない時期があった。

 メジャー挑戦7年目で初めて…

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この記事を書いた人
安藤仙一朗
スポーツ部
専門・関心分野
高校野球、駅伝
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    稲崎航一
    (朝日新聞大阪スポーツ部長)
    2024年10月31日14時1分 投稿
    【視点】

    海外でプレーする日本人選手(野球に限りませんが)の報じられ方は、個人にフォーカスをあてたものになりがちです(自戒を込めて)。 打者なら何打数何安打だったか、本塁打を打ったのか。投手なら、勝ったか負けたか抑えたか打たれたか。 テレビのスポーツ

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