自民党の石破茂新総裁が30日、衆院選を10月27日投開票とする方針を示したことに対し、能登半島地震と豪雨の「二重被災」に苦しむ石川県内の自治体の選挙管理委員会からは「ずいぶん急だ」「職員が足りない」などと窮状を訴える声が相次いだ。
21日に能登を襲った豪雨では、13人の死亡が確認され、住宅被害の件数はいまだ「調査中」。28カ所に453人が避難しているほか、地震による避難者も249人いる。
輪島市選挙管理委員会の担当者は、投票所や開票所の場所、人員など「すべての面で苦労するだろう」と話す。
過去の選挙で開票所にしていた一本松総合運動公園体育館(サン・アリーナ)は、元日の地震以降、天井が落下する恐れから立ち入り禁止になっている。投票所に使っていた施設の約3割が現在は避難所だ。場所の変更などを模索する。
職員も二重被災で疲弊してい…
- 【視点】
投票所が避難所になっている、開票所は立ち入り禁止状態、職員は地震と豪雨の二重被災で疲弊、避難者への入場整理券の送付が困難、選挙ポスターの掲示場所は…と、早期の解散総選挙が能登の被災地にとってどれだけの困難を強いるものであるかが具体的に記さ
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