「意図的な威嚇だ」 ロシア軍機領空侵犯に自衛隊内で強まる警戒感

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里見稔
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 ロシア軍哨戒機「IL38」が23日に北海道・礼文島の北側の日本領空を3回侵犯したことをめぐり、防衛省・自衛隊は「意図的な威嚇行為」との見方を強めている。ロシア軍機は海中の潜水艦を捜索する訓練を実施していたとの見方も浮上。8月に長崎県沖で中国軍機による初の領空侵犯があったばかりで、防衛省・自衛隊は警戒を強めている。

 木原稔防衛相は24日の会見で、哨戒機が3回にわたって領空侵犯したことを指摘したうえで「挑発的な行動と考えてもおかしくないと判断している」と語った。3回目の侵犯時、空自戦闘機が光や熱を発する装置「フレア」による警告を初めて実施したことには「その警告で速やかに領空内から当該機が出ていった。適切な判断だった」とした。

 防衛省幹部も「3回も侵犯し…

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里見稔
政治部
専門・関心分野
日中外交、安全保障