半島特有の「中小河川」 相次ぐ氾濫の一因 専門家指摘

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川嶋かえ

 記録的な大雨となった石川県内では22日夕までに、計23の河川で氾濫(はんらん)が発生した。能登半島には流域面積が狭く、川の長さが短い「中小河川」が網の目のように広がる。専門家はこうした半島特有の事情が氾濫の一因だと指摘する。

 県によると、輪島市や珠洲市では観測史上最大の雨量が観測され、21日夜までに両市や能登町を流れる16河川で氾濫が発生。さらに22日午前10時までに、七尾市志賀町を流れる7河川でも新たに氾濫が起こった。

 氾濫が発生した河川の多くは中小河川だ。気象庁などによると、中小河川は、上流から下流までの距離が短く、水位の上昇速度が速い。半日~1日ほどで下流に水が流れ、水位が上がる傾向にある大河川と違い、2時間ほどで氾濫する場合もある。警報が出てから氾濫が生じるまでの猶予が短く、短時間の避難行動が求められることもあるという。

線状降水帯で水位急上昇

 中小河川の一つ、輪島市中心…

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