新札からパリ五輪「金」選手までずらり 奈良・御杖村の案山子まつり
今年話題となったあの人も、この人も――。奈良県御杖村の土屋原地区で、住民らが手作りしたかかしが並ぶ恒例の「案山子(かかし)まつり」が開かれ、行き交う人を楽しませている。23日午後3時まで。
地域住民の交流や豊作を願い、御杖村公民館土屋原分館が稲刈り時期に開催している。今年は26体が登場。中でもパリ五輪に関する作品が6点を数えた。
金メダルを獲得した堀米雄斗選手(スケートボード男子ストリート)や北口榛花選手(女子やり投げ)らのほか、新競技「ブレイキン」で躍動感あふれるダンスを見せたSHIGEKIX(シゲキックス)(半井重幸)選手のダンス姿のかかしもある。横にはそれぞれ、作者からのメッセージが添えられている。
同分館主事の中嶋安司さん(75)は、新1万円札の肖像となった渋沢栄一のかかしと1万円札のパネルを家族で手作りした。パネルは絵の具で丁寧に細部を再現した力作で、「顔はめ」ができるようになっている。
中嶋さんは「個性あふれるかかしがずらりと並んでいるのでぜひ見に来てほしい」と話している。
- 【視点】
こんな句も。 夕空のなごみわたれる案山子かな 富安風生 日が暮れようとしている頃の案山子を眺めていると、気持ちが和らいで和やかな気分になる里山の秋であることよ、と。昨年まで奈良・高取町でもかかし祭りが開催されていたが、運営スタッフの高
…続きを読む