ペット向け「療法食」市場拡大 日本企業も存在感、獣医師が商品開発

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宮崎健
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 ペットの犬や猫の寿命が延びるなか、病気の症状に応じて与えるフード「療法食」の市場が伸びている。かつては海外メーカーがシェアの大半を占めたが、ここにきて日本の老舗メーカーも獣医師が商品開発を担うなどの取り組みで存在感を高めている。

 ペットのシニア期は、猫や小・中型の犬は7歳から、大型犬は5歳から始まるとされる。飼い主がペットの食事を気遣い、調子が悪いと動物病院に連れて行くことが多くなったことで、寿命は延びる傾向にある。一方、それにつれて人間と同じように病気を患うケースも増えている。

 そこで注目されるのが、療法食だ。病気の種類に合わせて栄養成分を調整したもので、獣医師の指導に基づいて与えることが想定されている。

 調査会社の富士経済によると…

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宮崎健
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    太田匡彦
    (朝日新聞記者=ペット、動物)
    2024年9月20日10時41分 投稿
    【視点】

     記事にあるように、療法食を獣医師の診断、指導なくインターネットなどで購入するのはとても危険です。一般的な総合栄養食と違って療法食は、あえて栄養を偏らせているものが多い。このため「健康に良い」と勘違いして犬や猫に与えてしまえば、本来必要な栄

    …続きを読む