駅員へ暴言、脅迫、暴行… JR北海道がカスハラ指針「社員守る」
上地兼太郎
暴言に暴行、同意なしにスマートフォンで撮影して「SNSにあげるぞ」……。客から著しい迷惑行為を受けるカスタマーハラスメント(カスハラ)から駅員らを守ろうと、JR北海道はカスハラ対策指針を作り、公表した。客からの要求が社会通念上好ましくなく、社員の働く環境を害すると判断した場合は、その客への対応をやめ、悪質なケースでは警察や弁護士に相談して対応するという。
18日に札幌市の本社で開いた会見で発表した。JR北によると、統計を取り始めた2022年度には16件、23年度には21件、駅員への暴言や脅迫などがあったという。
ある事例では、切符を無くしたと申し出た客に駅員が運賃の支払いを求めたところ、「けんかを売っているのか」と激高。スマホで駅員の姿を撮影し「ツイッター(現X)にあげる」と脅された。
応対した駅員に「役立たず」「身柄をさらってやる」
ICカード乗車券を無くした…