禅寺に息づく茶の湯 相国寺、重文など200点展示

武井風花

 禅寺と茶の湯の関係を紹介する企画展「禅寺の茶の湯」が14日、相国寺承天閣美術館(京都市上京区)で始まった。相国寺(同区)に伝わる茶道具など約200点が展示される。

 相国寺は室町時代に創建された禅寺。禅寺と茶の湯の関わりは深く、仏教行事で本尊に茶を供えたり、江戸時代には寺の中に茶室を設けて茶会を開いたりしてきた。

 企画展では、実際に寺で使用された茶道具などを展示する。国宝「玳玻散花文天目(たいひさんかもんてんもく)茶碗(ちゃわん)」のほか、やわらかい赤みが特徴の本阿弥光悦作「赤楽茶碗 加賀」など重要文化財6点を公開。東山文化を開花させた室町幕府8代将軍・足利義政ゆかりの品も展示する。本多潤子学芸員は「中世から現代に伝わる茶の湯の時の流れを感じていただければ」と話した。

 2期に分けて展示され、Ⅰ期は11月10日まで、Ⅱ期は11月17日から来年2月2日まで。一部展示の入れ替えがあり、国宝が展示されるのはⅡ期。拝観料は大人800円、65歳以上600円など。問い合わせは同館(075・241・0423)…

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