知名度上げる「武器」となるか ブランド守る地域団体商標772件に
大塚晶
2002年に当時の小泉純一郎内閣が表明した「知財立国」。これを受けて、06年に始まったのが、地域ブランドを保護する地域団体商標の制度だ。
特許庁に出願できるのは地域に根ざした団体に限られ、商標は「松阪牛」「堺刃物」「草津温泉」といった具合に「地域名+商品・サービス名」の構成にする。一定の地域で「ある程度有名であること」などの条件を満たせば登録される。
今年7月末現在で出願数は1354件、有効な登録件数は772件。都道府県別にみると、京都府の69件が最も多く、兵庫県46件、北海道40件と続く。多くは農産物や食品、伝統工芸、温泉街などだが、愛知県一宮市の喫茶店の商慣行「一宮モーニング」といったユニークなものもある。朝はドリンク代のみでトーストやゆで卵、サラダなどが付くサービスだ。
東京都中央区のNPO法人・…