新刊本の「本の帯」三つのパターンをご存じ? 制作は「毎回、大変」

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大蔦幸
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 小学生が「本の帯」をつくる大阪こども「本の帯創作コンクール」(大阪読書推進会、朝日新聞大阪本社主催)が今年で20回を迎える。新刊本に巻かれる「本の帯」は大人にとってもなじみ深いものだが、どうやって作られているのだろうか。探ってみた。

 そもそも「本の帯」は何のためにあるのか? 梅花女子大学(茨木市)の文化表現学部准教授で、約20年出版社で勤務し、絵本編集の経験もある森貴志さん(49)に聞いた。

 本の帯は広告や宣伝・販売促進のために巻かれる紙で、「腰巻き」とも呼ばれる。帯に盛り込む内容は出版社の担当編集者が考えたり、時には営業担当者が考えたりもするという。

 森さんは、現在の「本の帯」を三つにグループ分けする。

 一つ目は「内容紹介型」。本…

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    綿野恵太
    (文筆家)
    2024年8月24日16時0分 投稿
    【視点】

     本の帯を考える。とてもいい読書の訓練になると思いますね。ぼくも編集者時代に担当した書籍の帯を考えるのに苦労しました。けれども、そのおかげで、言葉を扱う能力が少し上がった気がしています。  まず、本の内容を的確に理解しなきゃいけない。まず

    …続きを読む