混戦模様の自民総裁選、小林鷹之氏が初名乗り 問われる改革の実効性

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国吉美香
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 自民党小林鷹之前経済安全保障相(49)=二階派=は19日、国会内で会見を開き、9月の総裁選に立候補する意向を正式に表明した。出馬会見は小林氏が初めて。派閥の裏金事件を謝罪し、政治改革への意欲を示したが、早くも組織的関与が発覚した安倍派の役職起用を求めるなど、政治改革の訴えがどこまで実効性を伴うか問われる。

 小林氏は冒頭、「自民党は生まれ変われることを証明したい。『脱派閥選挙』を総裁選で徹底する」と語り、派閥から距離を置く姿勢を強調。ただ、会見に同席した少なくとも衆参議員24人のうち、安倍派が最多の11人で、うち7人が裏金作りに関与した議員だった。

 質疑で、裏金事件の実態解明…

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    西田亮介
    (社会学者・日本大学危機管理学部教授)
    2024年8月19日17時19分 投稿
    【視点】

    諸悪の根源の政治改革に関して結局既定路線のことしか述べていない。信頼できる自民党に生まれ変わる云々の「決意」はどうでもよくてそのために具体的に何をするかを示すべきだ。そうでなければ単に選挙のために顔を変えるだけの自民党の都合と論理にほかなら

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    岩尾真宏
    (朝日新聞名古屋報道センター長代理)
    2024年8月19日19時41分 投稿
    【視点】

    3年前の8月、自民党総裁選への立候補を表明した岸田文雄首相は「党役員の任期を明確化するべきだ」と掲げ、「総裁を除く党役員は1期1年、連続3期までとし、権力の集中と惰性を防いでいく」と訴えました。歴代最長の約5年にわたって幹事長ポストに就いて

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