第1回夫婦別姓の賛否、割れる自民議員 総裁選前に朝日・東大調査で分析

 自民党総裁選で「ポスト岸田」候補として意欲を示す衆院議員は、選択的夫婦別姓への賛否が割れていることが、朝日新聞社と東京大学・谷口将紀研究室によるこれまでの共同調査からわかった。選択的夫婦別姓は、日本経済団体連合会(経団連)が早期導入を政府に求めるなどしており、総裁選で争点になる可能性がある。

 前回2021年衆院選時までの12議員(不出馬表明した岸田文雄首相=67=を含む)の回答を分析した。共同調査では選択的夫婦別姓について14年から質問。「夫婦が望む場合には、結婚後も夫婦がそれぞれ結婚前の名字を称することを、法律で認めるべきだ」という考えへの賛否を5択で聞いている。

 21年の調査で「賛成」を選んだのは、野田聖子元総務相(63)と河野太郎デジタル相(61)。石破茂元幹事長(67)が「どちらかと言えば賛成」だった。

■夫婦別姓、一貫して「賛成」…

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この記事を書いた人
木佐貫将司
ネットワーク報道本部|首都圏ニュースセンター
専門・関心分野
選挙、議会、政策、地方自治、データ分析
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    曽我部真裕
    (京都大学大学院法学研究科教授)
    2024年8月18日9時58分 投稿
    【視点】

    自民党は包括政党であって、長い政権担当期間の中で、社会の多様な利益をそれなりには政策に反映してきました。これが政権交代が起こらない原因であるとも結果であるとも言えるかもしれません。 他方で、そうした中でもやはり政策に反映されにくいテーマも

    …続きを読む
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    白川優子
    (国境なき医師団看護師)
    2024年8月18日22時58分 投稿
    【視点】

    私は夫婦別姓に対し、個人的に強い思いがあるわけではないのですが、社会の意識、流れを直接感じるようになってきました。ここ何年も採用人事業務に携わるなかで気付いたのは、結婚前の旧姓を社会的に名乗っている女性が多くなってきたということです。その理

    …続きを読む
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