独自

主要6カ国とEU、長崎市に書簡「イスラエル除外なら高官参加困難」

有料記事

編集委員・奥寺淳

 米英など主要6カ国と欧州連合(EU)の駐日大使らが、9日に平和祈念式典を開く長崎市に対し、イスラエルを招待国から除外したら「我々もハイレベル(高官)の参加が難しくなる」との書簡を7月中旬に送っていたことが7日、明らかになった。同日までに長崎市からイスラエルへの招待がなかったことから、米英の駐日大使は式典への出席見合わせを決めた。

 長崎市と米英など主要国などが、式典の約20日前からイスラエルへの式典招待をめぐって意見が食い違い、政治問題化していた実態が明らかになった。

 書簡は7月19日付。主要7カ国(G7)のうち、日本を除く米、英、仏、カナダ、ドイツ、イタリアとEUの大使や代理大使が直筆のサイン付きで、長崎市の鈴木史朗市長あてに送付した。

 書簡によると、各国は79回…

この記事は有料記事です。残り474文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません

この記事を書いた人
奥寺淳
編集委員|米中・国際関係担当
専門・関心分野
米中、日中、国際関係
  • commentatorHeader
    江川紹子
    (ジャーナリスト・神奈川大学特任教授)
    2024年8月7日17時48分 投稿
    【視点】

     私個人は、広島、長崎ともに、ロシアやイスラエルも参加できるとよいと思っていました。国際人道法に背き、子どもを含めた多くの市民の命を奪う行為をしている国の代表者にこそ、原爆が多くの人々を無差別的に殺害した行為の罪深さを、感じてもらいたいから

    …続きを読む
  • commentatorHeader
    佐藤優
    (作家・元外務省主任分析官)
    2024年8月7日21時15分 投稿
    【提案】

     私は、今からでも遅くないので、イスラエルのギラッド・コーヘン大使を長崎での式典に招待すべきと思います。式典に出席すれば、コーヘン大使は、その内容を公電で本国に報告します。式典で語られる「実戦での核兵器の被害は長崎が最後だ。二度と核戦争を起

    …続きを読む