自民・衛藤晟一元少子化対策担当相、今季限りで引退 長男の擁立受け

徳山徹

 自民党参院議員の衛藤晟一・元少子化対策担当相(76)=比例=は4日、大分市内で記者会見を開き、来夏の参院選に出馬せずに今期限りで引退すると表明した。党大分県連は、衛藤氏の長男・博昭氏(44)を衆院大分1区に擁立すると決めており、衛藤氏は、衆参に親子が立候補することへの批判を避けるため、「自分が身を引くことを決めた」と話した。

 衛藤氏は会見で「(参院選に)公認申請をすれば、息子と自分の並走状態になる。(有権者の票の)私物化に見えるのではないか」と語った。

 衛藤氏は大分市議、県議を経て1990年に衆院議員に初当選。2007年に参院へくら替えして現在3期目。安倍晋三元首相に近く、安倍政権下で首相補佐官や少子化対策担当相を務めた。現在は党障害児者問題調査会長…

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    塚田穂高
    (文教大学国際学部教授・宗教社会学者)
    2024年7月31日17時40分 投稿
    【解説】

    ・・・「保守革命」はどうなりましたか? 安倍晋三元首相の初当選が1993年ですから、その一期前の1990年当選の先輩議員として存在していたのが、衛藤氏。生長の家系・右派系学生運動家の出身で、右派系市民団体・日本会議の数少ない組織内候補でも

    …続きを読む