なぜ沖縄県に連絡がなかったのか 米兵事件、自民県連も「常識外れ」

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小野太郎 棚橋咲月 上地一姫 高橋杏璃 ワシントン=清宮涼

 沖縄県内で米空軍兵が16歳未満の少女に性的暴行をしたとして起訴された事件について、政府から県への情報提供がなかったことに、地元で反発が広がっている。県は、県民生活を守るために「基地被害の把握は当然」との立場で、政府に抗議する方針だ。

 事件が起きたのは昨年12月24日。起訴状によると、在沖米空軍の兵長ブレノン・ワシントン被告(25)は本島中部の公園で、少女を誘って自宅に連れ込み、16歳未満と知りながら同意を得ずに性的な行為をしたとされる。

 この事件について、県は6月25日に地元民放が報道するまで、全く知らされていなかった。

■県警は公表せず、外務省も伝…

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この記事を書いた人
小野太郎
那覇総局|沖縄県政担当

国内政治、沖縄

清宮涼
アメリカ総局

外交、安全保障、国際政治

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    西岡研介
    (ノンフィクションライター)
    2024年6月26日22時22分 投稿
    【視点】

    ここでも「被害者のプライバシー」か。いい加減、自らに都合の悪い事実の公表に際し、「被害者のプライバシー」を都合よく利用するのは止めにしないか。そんなペテンは、沖縄県民はもちろん、日本国民にもとっくに見透かされているぞ。恥を知れ。

    …続きを読む
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    佐藤優
    (作家・元外務省主任分析官)
    2024年6月27日8時46分 投稿
    【視点】

     本件に関して、玉城デニー沖縄県知事は怒り心頭に発しています。 <米空軍兵長の男(25)が昨年12月、沖縄県内に住む16歳未満の少女を車で自宅に連れ去り、同意なくわいせつな行為をしたとして、わいせつ誘拐、不同意性交等の罪で起訴されていたこと

    …続きを読む