二階氏の資金管理団体が購入した書籍2万7700冊 その目的とは

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浅沼愛 岡戸佑樹

 自民党派閥「志帥会」(二階派)の政治資金パーティーをめぐる事件の初公判が19日にあり、同派元事務局長が、派閥の政治資金収支報告書に3億円超の収支を記載していなかったなどとする起訴内容を認めた。

 一方、派閥からキックバック(還流)を受け取っていた側の議員らは、立件対象にはならなかったものの、事件発覚後に自身が関係する政治資金収支報告書をこれまでに相次ぎ訂正。「裏金」を「表の金」として計上し直した。訂正された2020~22年の報告書を確認すると、「裏金」を新たに「収入」として明記しただけでなく、「支出」についても新たな記載が見られた。

 二階氏は、新たに「書籍代」として20~22年の3年間で計3472万円を使っていたことを追記した。二階氏の事務所によると、購入したのは17種類の書籍で、数は計2万7700冊にも上る。内訳は、二階氏が掲げてきた「国土強靱(きょうじん)化」などについて紹介する目的で出版されたものと、与野党の政治家から紹介されてまとめて購入したものが大半という。

 具体的には『ナンバー2の美…

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この記事を書いた人
浅沼愛
東京社会部|政治資金担当
専門・関心分野
政治資金、政治
政治資金問題

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