万博「空飛ぶクルマ」、スカイドライブ社もデモ飛行に 商用運航せず

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稲垣千駿

 2025年の大阪・関西万博の目玉とされる「空飛ぶクルマ」を開発するベンチャー企業「スカイドライブ」(愛知県豊田市)が17日までに、万博は乗客を乗せない「デモフライト」にとどめると明らかにした。当初目指していた「商用運航」は断念した。

 万博では同社のほか、ANAホールディングス(HD)などのグループと、日本航空、丸紅がそれぞれ運航事業者に選ばれている。すでに公表している丸紅とともに、半数が「デモフライト」にとどまることになる。

 スカイドライブが開発しているのは全長約11.5メートルの3人乗りの機体。商用運航に向けては、1機ごとに安全性や環境適合性が国の基準を満たすことを示す「耐空証明」が必要になる。同社によると、現状の開発計画を踏まえて、万博までにこの証明を取得することが難しいと判断した。会場では航空局の許可を得て、2地点間を運航するデモフライトを目指すという。

 同社は21年ごろに万博での…

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この記事を書いた人
稲垣千駿
経済部|トヨタ自動車担当

自動車・証券業界、企業統治、金融政策