小池百合子都知事の公約だった「七つのゼロ」 8年間でどうなった?

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松田果穂

 東京都知事選(20日告示、7月7日投開票)は、立候補する小池百合子知事による都政を評価する機会になる。8年前、初当選した小池氏の公約は、「七つのゼロ」だった。その後、どうなった?

 七つとは、待機児童▽満員電車▽残業▽ペットの殺処分▽介護離職▽都道沿いの電柱▽多摩格差――。ペットの殺処分は「ゼロ」を達成した。

 犬や猫の殺処分は、就任前の203匹(2015年度)が、18年度に0匹になった(病気やけがによる衰弱など生育困難な個体を除く)。目標より1年早い達成で、それ以降も続いている。ボランティア団体と協力し、保護犬や保護猫の譲渡会を増やすなどしたという。

8年前に小池知事が掲げた「七つのゼロ」。達成した項目もありますが、進捗が遅かったり、中には状況が悪化したものもあります。記事後半で、識者の考えとともに詳しく紹介します。

 待機児童も激減し、就任直前…

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    磯野真穂
    (東京工業大学教授=応用人類学)
    2024年6月17日8時47分 投稿
    【視点】

    当時小池さんの選挙ポスターが、ゼロゼロ言っていたことをこの記事で思い出しました。 どうせ言っているだけだろうと思って、冷ややかに見ていた記憶がありますが、それを8年後にこのように検証してくださる記事が出ると大変ありがたいですね。 調査す

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    太田匡彦
    (朝日新聞記者=ペット、動物)
    2024年6月17日11時0分 投稿
    【視点】

    東京都の「殺処分ゼロ」は、2015年度分(発表は16年度)以降、分類・集計方法を変更した結果として「達成」「継続」できているものだ。「苦痛からの解放が必要、著しい攻撃性を有する、又は衰弱や感染症によって成育が極めて困難と判断される」犬猫の殺

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