築66年の空き家が産前産後ケア施設に変身 再生を実現した仕組みは

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中嶋周平

 築66年の空き家が、出産前後の家族が過ごす産前産後ケア施設に生まれ変わった。めざすは、赤ちゃんから高齢者までが集う「まちの保健室」だという。

 JR南武線武蔵新城駅から徒歩10分ほど。川崎市中原区の住宅地にある木造2階建て住宅で、複数の家族が赤ちゃんのおむつを替えたり、授乳したりしていた。縁側や畳の部屋で飲み物を飲みながらほかの妊産婦と交流する姿も。

 高津区の原宏樹さん(42)は妻と4カ月の長女と訪れた。「地方出身の私たち夫婦にとって、つながりのない場所で子育てをするのはハードルが高い。ここは、いつでも行ける安心感がある」

 5月15日にオープンした産前産後ケア施設「あゆむ庵」は、訪問看護事業を展開する会社「こころ」(川崎市)が運営している。

実家が空き家に、所有者は…

 もともとは空き家だ。所有者…

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この記事を書いた人
中嶋周平
横浜総局
専門・関心分野
格差、貧困、コモン