「スラムダンク」似せたチラシ配布 栃木・鹿沼市長選で落選の陣営
石原剛文
9日に投開票された栃木県鹿沼市長選で落選した候補者の陣営が、人気漫画「スラムダンク」の映画ポスターに似たチラシを作り、有権者に配布していたことが分かった。作者らに無許可で作成していたといい、著作権法に抵触する可能性を指摘する声が上がっている。
チラシを作ったのは、自民、公明両党の推薦を受けて無所属で立候補し、落選した小林幹夫氏(70)の陣営。4月下旬、陣営スタッフが後援会報の裏表紙として作成した。顔の部分を候補者本人や栃木県の福田富一知事、自民党の茂木敏充幹事長らに差し替えた。その後、新聞の折り込みチラシとして市内に配布したという。
担当した陣営スタッフは「インパクトのある内容」でチラシを作るよう指示を受け、東北地方の商店街が作ったスタンプラリー用のスラムダンクのパロディー作品をインターネット上で見つけ、参考にした。公職選挙法に抵触しないように文言に気を配ったが、著作権法の問題には考えが及ばなかったという。
朝日新聞の取材にスタッフは…