静岡・鈴木知事が斉藤国交相と面会 就任後初 リニア問題で意見交換
角詠之
リニア中央新幹線静岡工区の着工をめぐり、先月静岡県の知事に就任した鈴木康友氏と国土交通相の斉藤鉄夫氏が4日、東京・霞が関の国土交通省で面会した。リニア工事をめぐり、川勝平太・前知事時代以降、静岡県知事が国交相と面会するのは初めて。
鈴木氏は、大井川の水や南アルプスの環境問題などについて懸念していることなどを挙げ、「国の方からもいろいろとご指導いただければと思っています」と話した。
斉藤氏は、有識者らによる会議での議論を経て、環境への影響をモニタリングしている段階であることを挙げ、「リニア中央新幹線の推進につきまして、国土交通省としてもお願いをさせていただきたい」と述べた。
鈴木氏は5月26日の知事選で初当選。水資源や環境の問題を解決した上での「推進」の立場をとっている。鈴木氏は今月5日にJR東海の丹羽俊介社長と県庁で面会する予定があり、7日にも沿線10都府県でつくる建設促進期成同盟会(会長・大村秀章愛知県知事)の総会に出席予定だ。