久留里線の代替交通検討 「地域を守る会」が反対のアピール

堤恭太
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 JR久留里線の久留里(千葉県君津市)―上総亀山(同)間9・6キロの存続を求める住民がつくる「久留里線と地域を守る会」(三浦久吉代表)が26日、同市の上総公民館で開かれた。地域交通検討会議が、代替交通を検討する方向性を打ち出したことについて、「廃線に向けて動き出している」と反対するアピールをまとめた。

 JR、県、市がつくる検討会議は2月の記者説明会で廃線前提ではないとしつつ、「現状の公共交通の不便さからくる沿線住民からの切実な要望に応える形で、今後は現実的な方法の具体策を話し合う」としていた。

 26日に開かれた総会は「3月の市議会の部長答弁では検討会議で代替交通の話はされていないという。『代替交通検討』は一部の検討会議委員の独断的な発言ではないか」と批判。「会議は非公開で密室の中で進められている」と検討会議のあり方に疑問を呈した。

 その上で「議論しなければならないのは代替交通検討ではなく住民説明会で出された沿線住民の声、意見や提案への取り組み」などとする今年度の活動方針やアピールを採択。住民側もイベントなどで利用促進や活性化を図ることを盛り込んだ。

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