初代首相、皇太子を魅了した沢庵も 下関の料理長が維新グルメ再現

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白石昌幸
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 井上馨や伊藤博文、山県有朋らが好んだ料理を現代風にアレンジした「幕末維新グルメ」を味わうイベントが6月2日、山口県下関市で開催される。食にこだわりがあった明治の元勲らの逸話を風味に添えて、歴史を体感できる企画となっている。

 イベントを企画・監修したのは、市立歴史博物館で学芸員を務めていた市観光政策課の田中洋一主任。当日は「歴史ナビゲーターたなか~る先生」として登場し、料理の解説と逸話の紹介をする。料理の再現とアレンジは、「川棚グランドホテルお多福」の長谷川好弘調理長が約2カ月かけて手掛けた。

 田中さんによると、元勲のなかでも井上馨は美食家として知られ、自ら厨房(ちゅうぼう)で腕をふるって客をもてなすなど、料理に強いこだわりを持っていた。

 井上が作る食前酒は「甘酒とらっきょう酢カクテル」という独特のもの。客受けはあまりよくなかったというが、長谷川調理長はラッキョウの風味を生かして飲みやすいカクテルに仕上げた。

 一方、評判だったのが「井上…

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