「アパートで拳銃の発砲音」通報、住人の男を逮捕 熊本

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 20日午後0時50分ごろ、熊本市中央区出水4丁目のアパートで「拳銃の発砲音のような音がした」と近くの住民から110番通報があった。熊本県警熊本東署は同日夕、このアパートの3階に住む無職の男(51)を、捜査員にはさみをつきつけたとして、公務執行妨害の疑いで現行犯逮捕し、発表した。男の自宅にはモデルガン数丁があった。男は、はさみをつきつけたことは認めているが、公務執行妨害にはあたらないという趣旨の供述をしているという。けが人は確認されていない。

 県警は午後3時55分ごろ、「拳銃の発砲音のような音がした事案」について発表。現場周辺に規制線を設けるなどして住民の安全を確保しつつ状況を調べていた。

 通報したという近くの住民によると、午後0時50分ごろ、熊本県立湧心館高校(熊本市中央区)前のアパート3階の窓から高校の方に向かって、回転式の拳銃のようなものを発砲する男らしき人物の姿を目撃した。その際には数回の銃声のような音が響き、午後2時過ぎにも1回発砲しているような姿を目撃したという。

 最初に発砲する姿を目撃したときは高校の体育館横で生徒たちが昼食をとっていたといい、取材に「万が一にも、けがをしてはいけないと思い通報した」と話した。また、このアパートの同じ部屋からは、20日午前4時ごろに奇声があがったり、窓から瓶などが投げ捨てられたりして、警官が駆けつけたという。

 熊本県教委には、20日午後2時ごろに湧心館高校から「正門付近から2回ほど発砲音が聞こえた」と連絡があった。学校は、全生徒を正門から離れた校舎に移動させて安全を確保した。その後、警察の指示を受けて、登校していた全日制と通信制の生徒の下校を始めた。午後4時ごろまでに大半の生徒は下校したという。定時制については、安全を考慮して休校にしたという。

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