欧州評議会、AIで初の国際条約採択 リスク軽減し、責任ある開発へ

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ブリュッセル=牛尾梓
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 人権保護などについて扱う国際機関、欧州評議会(本部・仏ストラスブール)は17日、人工知能(AI)に関する初の国際条約を採択したと発表した。9月に署名が始まり、その後各国が批准して発効する。

 条約は、AIによるリスクを軽減しつつ、責任ある開発を促すことが目的。AIによって人権や民主主義が損なわれないよう、締約国が立法化などの措置を取ることを求めた。仮に人権侵害が認められた場合、使用の一時停止や禁止などの救済措置を講じる必要がある。安全保障に関わる分野については、対象からは除外された。

 AIをめぐっては、顔認証に…

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    吉岡桂子
    (朝日新聞記者=中国など国際関係)
    2024年5月19日20時31分 投稿
    【視点】

    習近平氏の欧州歴訪で、中国側はAI関連の協力表明に力を入れていました。フランスではマクロン大統領との間で得られた共通認識として「AIとグローバルガバナンスに関する中仏共同声明」(10項目)を発表。共有する課題を列挙したような内容ですが、中国

    …続きを読む