聞こえないと困ることって? 「手話エンタメ」団体が教材作りに挑戦

有料記事

甲斐江里子

 例えば、大切な情報を伝える放送が流れているのに、気づかない。耳の聞こえない人たちにとっては、そんな困難は日常だ。そこで、耳が聞こえる人たちにそんな困難に気づいてもらえるような教材を作ろうと、当事者らがクラウドファンディング(CF)を始めた。

 教材作りに挑戦するのは一般社団法人「手話エンターテイメント発信団oioi(オイオイ)」(大阪市)。聞こえる人と聞こえない人の間にある「バリアー」をなくそうと、全国の小学校などで手話を教えたり、聴覚障害者への理解を広めたりしている。

 ただ、障害について正しい理解がされておらず、教育も不十分だと感じることが多かったという。

 oioiの代表理事・岡崎伸彦さん(41)は、生まれつき耳が聞こえない。口元の動きを見て会話の内容を把握し、コミュニケーションをとる。

 小学校から耳が聞こえる人と同じ学校に通っていた。

 校長先生が拡声機を使って校…

この記事は有料記事です。残り706文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません