生ごみを都市ガスに 大阪ガスが実証実験開始 30年実用化を目指す

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森下友貴
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 生ごみを利用して、都市ガスの主成分メタンを生み出す取り組みを大阪ガスが進めている。水素と二酸化炭素(CO2)からメタンを合成する「メタネーション」という技術の一種だ。発生したCO2を原料に使うことで脱炭素の鍵として期待されている。

 2025年大阪・関西万博の会場に隣接する舞洲(大阪市此花区)。島内にあるごみ焼却施設の敷地内にメタネーションの実証実験設備が完成し、17日、竣工(しゅんこう)式が行われた。

 設備は、バイオガスや水素の製造装置、生ごみを貯蔵する建屋、メタネーションの装置などで構成。舞洲で生成できるメタンの量は、生ごみ1トンにつき、家庭120軒分の使用量に相当する。生ごみは、市内のスーパー「ライフ」の数店舗から提供を受け、「地産地消型」のエネルギービジネスを目指す。

 8月ごろには万博会場の夢洲…

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