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　「乙武さんの陣営のみなさん、そこ空けてもらえます？　行きますよ、入りますよ」

　「（私たちが）選挙妨害されてます。刑事責任とってもらえますか」

　衆院東京15区（東京都江東区）の補選が告示された4月16日午前10時半ごろだった。

　無所属で立候補した作家の乙武洋匡氏（48）による「第一声」の街頭演説を取材しようと記者が訪れると、会場のJR亀戸駅前は騒然としていた。

　拡声機を使った大音量の声の主は、政治団体「つばさの党」代表の黒川敦彦容疑者（45）。乙武氏の選挙カーのすぐそばに、立候補していた同団体幹事長、根本良輔容疑者（29）の選挙カーを近づけながら、声を張り上げていた。

　乙武氏陣営のスタッフは、そ…