米中国防当局高官が協議 国防相会談見据え、南シナ海・台湾など議論

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ワシントン=清宮涼 北京=畑宗太郎
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 米国防総省のラトナー国防次官補(インド太平洋安全保障担当)が16日、中国軍国際軍事合作弁公室の李斌主任と電話協議した。米中のオースティン国防長官と董軍国防相は、31日からシンガポールで開かれるアジア安全保障会議シャングリラ・ダイアローグ)に出席し、会談する見通しだ。この日程も見据え、16日の高官協議では南シナ海台湾問題など、米中間の懸案を議論した。

 米国防総省の発表によると、ラトナー氏は李氏との協議で、意図していない衝突につながるリスクを軽減するため、米中の国防当局間の対話の維持が重要だとの考えを伝えた。ウクライナに侵攻するロシアの防衛産業を中国が支援しているとして「深刻な懸念」も表明した。

 南シナ海では、中国によるフ…

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    佐橋亮
    (東京大学東洋文化研究所准教授)
    2024年5月17日10時25分 投稿
    【解説】

    最近、米中対話が活発です。気候変動、AI、そしてこの記事の実務協議と記事も続いています。こうした流れは昨年6月のブリンケン国務長官訪中、サンフランシスコ米中首脳会談(11月)のなかにあります。 他方で、バイデン政権は一貫して経済規制を緩め

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