海自乗組員が「いつでもスマホ」の航海へ 若手確保策、ネトフリも?

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里見稔
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 海上自衛隊は若手乗組員を確保しようと、航海中にスマートフォンでインターネットに常時接続できる環境整備に乗り出した。幹部候補生学校を卒業した「実習幹部」による20日からの遠洋への練習航海で試験的に運用する。順調に進めば、今後3年間で9割の海自艦艇に導入する。

 練習艦「かしま」には新たな通信アンテナが2基、増設された。米国の宇宙事業会社「スペースX」の人工衛星による通信サービス「スターリンク」を使って通信し、乗組員は艦内でWiFi(ワイファイ)に接続できる。報道公開された15日、甲板にはおのおののスマホの初期設定を進める乗組員の姿があった。

 海自担当者によると、これまで洋上でメールを送受信できたものの、事前に登録した相手と1日2回の限られた時間の通信にとどまり、実質的に1日1往復程度のやり取りしかできなかった。人工衛星につながる時間に限りがあったからだ。

 今後はメールやSNSにとど…

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