「若い」お年寄り増えた? 高齢者の要介護認定リスク低下示す研究

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田村建二
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 日本の高齢者は以前より「若く」なっているかも――。同年代の高齢者が要介護認定となるリスクを調べた専門家のチームが、そんな研究結果を明らかにした。要因として主に考えられるのは、社会参加する人が増えていることだという。

 調査は、全国の高齢者の健康状態などを調べる「日本老年学的評価研究」(JAGES)。参加している5市町の、要介護認定を受けていない65歳以上の住民全員に協力を求める形で研究を進めた。

 まず10年度に、対象者の健康状態や生活状況などをアンケートし、その後を3年間追跡した。また、同じ市町で16年度、同じように65歳以上の住民にアンケートをし、その人たちをやはり3年間追跡した。

6年で、要介護認定リスクに差が

 追跡期間中に要介護2以上の認定がどれほど生じたかをそれぞれ調べ、二つのグループ間での差や要因を分析した。対象者は2010年度のグループで約2万3千人、16年度のグループで約2万6千人だった。

 その結果、教育歴や病気の有…

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