日中高校生が「歴史」授業で交流 鉄道テーマに学んだ相違点と共通点

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鈴木裕

 日本と中国の高校生が、「歴史」の教科でどんな学習交流ができるのか。可能性を探るオンラインの取り組みが、愛知県立大府高校で行われた。「鉄道」をテーマに、日中の高校2年生がリポートを発表し合い、歴史のとらえ方の共通点や相違点を学んだ。

 3月に行われた「鉄道の歴史に見る日本、中国、アジアの意義と課題」の授業。大府高校の社会科教室と、日本語教育のカリキュラムを持つ中国・上海市甘泉外国語中学(日本の高校に相当)をオンラインで結んで行われた。

 同高で「歴史総合」を担当する野々山新教諭と、名古屋市立大大学院の武小燕研究員がコーディネート。両校の各2グループが調査研究した学習成果を発表した。

 大府高の発表「日本と中国の鉄道史~鉄道の意義と課題について」は、1872年に最初に開業した日本の鉄道が大量輸送を実現、それに伴う産業の発展をメリットとして挙げた。デメリットとしては、明治期に鉄道の整備に偏り、道路整備が遅れたと指摘した。

 中国の鉄道については、高速…

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