杉本彩さん「納得のいかない量刑」 犬虐待事件で執行猶予付きの判決

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菅沼遼

 長野県松本市にあったペット繁殖業者「アニマル桃太郎」が400匹超の犬を虐待したとして、動物愛護法違反(殺傷、虐待)などの罪に問われた会社役員、百瀬耕二被告(63)に対し、長野地裁松本支部(永井健一裁判長)は10日、懲役1年執行猶予3年、罰金10万円(求刑懲役1年、罰金10万円)の判決を言い渡した。永井裁判長は虐待行為について「過去に例を見ない悪質なもの」と厳しく非難した。

 判決によると、被告は2021年9月、市内の2カ所の犬舎で計452匹を劣悪な環境で飼育して衰弱させ、虐待を行った。21年8月には、獣医師免許がないのに、不適切な帝王切開を行ってフレンチブルドッグとパグの計5匹の腹部にけがを負わせ、みだりに傷つけた。

 また、20年4~12月にシーズー犬8匹に必要な予防注射を受けさせなかったとし、狂犬病予防法違反罪でも有罪とした。

「極めて悪質なネグレクト」と断定

 400匹以上の成犬がいる犬…

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    太田匡彦
    (朝日新聞記者=ペット、動物)
    2024年5月11日10時7分 投稿
    【視点】

     メスで腹部を切開すると、犬はみな声を振り絞るように鳴き、頭を左右に振ったり身をよじらせたりする犬もいた――。獣医師資格を持たない被告が、不十分な麻酔措置のもと行った帝王切開。その様子を目撃していた「アニマル桃太郎」の従業員の供述です。これ

    …続きを読む